ビッグデータねぇ・・・

By: The U.S. Army

気になるのは、選挙ではないけれども「多数決」にならないかということ。面白いことに、それまで孤立していた個が接続されたのはインターネットによるところが多い。が、ここに来て逆に多数を取ろうとしている。つまり、「少数を無視する」事にならないか、ということ。

多数決には個々の意志の互譲や切り捨てが必ず伴う。単純な多数決は衆愚政治へとつながる危険性をはらんでいる。多数決はつねに少数意見の無視をともなう「多数派による専制」(トクヴィル)の側面があり「最大多数の最大幸福」(功利主義)がもたらす倫理上の負の側面をつねにはらむ。 多数決の正当性について、多数が必ずしも客観的に真実であり妥当なものを捉えられるものではない、とする批判がある一方で、少数説との比較において多くが相対的に良いと判断するものを選ぶことに最低限の正当性を認める発想がある。(「多数決 – Wikipedia」より引用)

ただ、考えようによっては、大雑把な決め付けよりも、細かなクラスタリングが可能だと見れば、よりマニアックな集団にも、彼らが望む物を届けることができるかもしれないし、その帰化も増えるのかもしれない。

先日の盗聴事件ではないけれど、データはたいへんに重要だ。現時点においては、生データそのものよりも、データとデータのつながりを分析する事が重要になってくる。これを一般にはメタデータ(属性データ)というのだとか。それを適切に解析すれば、(実際に事を起こしているとか計画しているとかではなく)性癖、思想、犯罪予備軍、反社会的勢力、そういったものもすべて筒抜ける。生まれながらにしてDNA判定が行われるアレと通じるものがあるような無いような。

スポーツ遺伝子テスト(検査会社:スポーツ・スタイル)では3種類の遺伝子を調べることでスポーツについての天性の素質を調べることができる。実際にテストを受けてみた結果を踏まえ、それぞれの解釈を掘り下げたうえでロードレースへの実際の活用方法を考察した。(「スポーツ遺伝子テスト結果のロードレースへの活用方法の考察」より引用)

陰陽道ではないけれども、モノはすべて表裏一体であって、攻防は蜜に接している。それらを上手く活用したなら、人気アニメ「PSYCHO-PASS サイコパス」の設定のように、より安心で快適な社会が構築されていくだろうが、果たして完全にそう言えるか、考える余地もある。

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